本当は気が良い中国人
上海の大寧国際茶城のいつも行くお茶屋さんと違うお店で買いたいお茶があったので、ずっと以前に入ったことがあるお店に立ち寄った時のことです。
店員さんは私のことなど覚えていないので、笑顔もなくぶっきらぼうに「何がほしいの?」と聞いてきました。
私:一番いいお茶はこれ?
店員:そうよ。
私:以前もここで買ったことがあるのよ。これ美味しいよね。試飲させてよ。いい?
店員:いいよ。
試飲をさせてもらいながら、「出身はどこ?」とか聞きながら「私も以前上海に10年住んでいたのよ」などと話していたら、彼女はだんだん笑顔になってきました。
本来は卸なので少量売ってくれないのですが、「ほんの少しで申し訳ないんだけれど」と断ったうえで「100gを3袋買いたい。いい?」と言いました。ムッとされるかと思ったのですが、笑顔で「大丈夫よ」と快く袋に詰めてくれました。そして、「また上海に来たらお茶飲みにおいで」と言って笑顔で見送ってくれたのです。
中国人は最初、笑顔がないのは歴史的背景から他人に対して警戒心があるからだと思われます。しかし、いったん仲良くなると本当に優しくてとても親切です。
逆に誰に対してもニコニコしている日本人は何を考えているか分からないから信用できないと言われます。これは中国人に限らず他の国の人からも言われることです。しかし、日本人は誰に対しても愛想よくするのが良しとされる、文化の違いです。