知らないと怖い文化や習慣の違い
専門学校での授業が既に4月から始まっています。今までは中国人が一番多かったそうですが、今期はベトナム人が圧倒的に多くなっています。私は中国人の文化や習慣は把握していますが、ベトナムは旅行で行ったことがある程度で、勤勉で親日だという一般的な情報しか知りません。そこで、先日授業中にとてもビックリする習慣の違いを学生から教えてもらいました。
「挨拶をする時には相手の目を見てしましょう。目を見ないと失礼になります。」と説明したところ、ベトナム人の学生が「ベトナムでは目を見ると失礼なのです。だから、目を見たらだめです。」と発言しました。私はとてもビックリして、「本当にそうなの?」と言ってしまったら、他の学生も「そうですよ。」と言い、何人かのベトナムの学生がうなずいていました。
もし、ベトナム人が日本の習慣を知らずに目を見ないで挨拶をし、日本人もベトナム人の目を見るのが失礼だという文化を知らなかったら、日本人は「失礼なベトナム人だ」と思ってしまうでしょう。しかし、眼を見ないのがベトナム人の習慣で悪気があって目を見ないわけではありません。改めてその国の文化や習慣を知らないということは、とても恐ろしいことだと思いました。
「郷に入れば郷に従え」で日本で働こうとしている彼らには日本の習慣を身に着けてもらわなければなりません。しかし、逆に日本人も「井の中の蛙」になって一概に自分たちのやっていることが正しい、外国人のやっていることがおかしいと思わないようにしなければなりません。