後期授業終了

 今日で留学生専門学校での後期授業が終了しました。無事に1年間を終えることができ、ホッとしています。
 私は1年生を担当させて頂いていたのですが、入学してきた時には≪ビジネスマナー≫という言葉すら知らなかった子たちが今ではその大切さを理解してくれています。

 上海で人材紹介の仕事をしていた時に、中国に来たばかりでよく分かっていない日系企業の総経理(社長)は≪日本語検定1級合格≫を採用の第一条件にされました。しかし、慣れている総経理は「検定なんかいらない、それよりも日本で生活したことがある人、できれば日本の会社で働いた経験がある人を紹介してほしい」と言われました。
 日本でも日本語検定の合格を採用基準にしているようで、学生たちはN1やN2に合格しなければ就職できないと思っています。しかし、本当はそんなに高い日本語能力よりももっと大切なことがあります。日本の会社で働こうと思うと謙虚さや真面目さということがとても重要なのです。しかし、それを忘れる学生もいます。だから、逆恨みをされてもかまわないという覚悟で彼らのためと思って、ときには厳しいことも言ってきました。
 ところが、「先生のおかげです。感謝しています。2年生もよろしくお願いします」とたくさんの学生が言ってくれました。全力で向き合ってきた気持ちが通じたようで、とても嬉しかったです。来期はどのクラスを担当させて頂けるのか分かりませんが、来年の今頃には無事に卒業して就職していくのを見届けたいと思っています。

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