ホスピタリティ

 昨今、≪ホスピタリティ≫ということがよく言われるようになっています。
 相手に不快感を与えないように守らなければならない最低限度のルールが≪マナー≫です。≪マナー≫に思いやり、つまり心や気持ちがともなったものが≪ホスピタリティ≫です。心がともなうことで、相手が予想もしなかった良い結果をもたらし、感動が生まれるのです。

 私がビジネスマナーの講師をさせて頂いている専門学校の学生の生活指導の先生は、正にホスピタリティの見本のような方です。
 職員室で電気がついていないことに気づかず仕事をしてたら、急に明るくなりました。その先生がやって来て、そっとスイッチを入れてくれたのです。
 また別の時には、他の先生がパソコンをされている横で一緒に画面を見ていたら、遠くから私のために椅子を持って来て下さいました。
 男性なのに本当に細やかな気遣いをされる方で、いつも感激します。そういうおもてなしの心が本来の日本のサービスだと思います。それを求めてたくさんの外国人がやって来ているのです。2015年度(2015年4月~2016年3月)の訪日外国人数は2000万人を突破しました。東京オリンピックに向けて、今後ますます増えることが予測されます。何人(なにじん)なんて関係ありません。ちょっとした心遣いは、だれでも嬉しいものです。みんなが相手の立場になって、少しずつ気遣いをすることができると平和で居心地の良い世界になっていくことでしょう。

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