変化した中国人の金銭感覚
上海にいたころ、特に住み始めたころは「中国人にお金をだまし取られた」とか、「中国人はお金に汚い」という話をよく耳にしました。しかし、今はかなり変わりました。
以前はタクシーに乗ると、こちらが「着いた」と言っているのにわざと数メートル先まで走らせてメーターを上げられたり、到着しているのになかなかメーターを起こしてくれなかったりということがありました。
ところが、先日上海に行った時のことです。浦東空港からホテルまでタクシーに乗りました。代金は198元。私は200元支払いました。そしたら、おつりは2元のところ5元返してくれました。
帰りは渋滞で216元かかりました。私は「ちょうど」と言いながら勘違いをして215元しか渡していませんでした。しかし、すぐに気づいて「間違った!あと1元」と言って渡そうとしたところ、運転手さんは「なかったら、いいよ」と言ってくれました。以前だったら逆に「足らない!」って怒られるところです。それが今では数元のことは気にしない、経済的にも心も豊かになってきたなと思いました。
逆に先日、日本でタクシーに乗った時のことです。もう到着しているのになかなかメーターを起こしてくれませんでした。そのせいでワンメーター上がってしまい、きっちり請求されました。
日本でもこんなことするんだと思ってとても嫌な気持ちになりました。その直後に上海に行っての経験だったので、なおさらほっこりした気持ちになりました。